仕事のできる人はすぐやる人だ。そんなことがよく言われる。
自分自身が仕事が出来る人とは思わないが、うまく行っている時の経験はある。やっぱりすぐにやっている時だ。
何故、すぐやる人が強いのか?
少し考察して理解した。結論を言うと熱意と記憶の鮮度の違いなのだと思う。
立ち上げ当初は筆が進んだブログも時間が経つにつれて投稿がまばらになった。最近、少し生活スタイルを見直したことで投稿頻度が復活しつつある。しかし、この数ヶ月の間は書こうと思いながらも筆が進まなかった。
スランプだったわけではない。ネタはあった。単に生活の中で書き始めるタイミングがなかった。いつか書こうとストックした下書きがいくつもある。タイトルとアウトラインだけ書いて保存。
いつか書こう。
そう思って永久にお蔵入りする。
「いやいや、下書きがあるんなら書けばよくないですか?」
ごもっとも。
しかし書けないのだ。
何故なら既に下書きを見ても、書こうと思ったことが思い出せないから。
買った本を読む極意は、買ったその日のうちに読むことだと言われている。同じように思いついたネタを書くのはその日、その瞬間なのだろう。
何故なら、書くという事の根底には、そのネタを思いついた瞬間の喜びが潜んでいるからだ。
ああ、そうだったのか!
うわ、面白いこと思いついた!
くそぅ、こんな思いをするとは・・・
そんな最も感情が強く動いた瞬間に書くということの熱意が最大限に高まる。記憶も鮮明だし、メッセージも明確だ。
下書きで時間を置くことによって、この鮮度は落ちていく。そして自分でも何だったのか思い出せなくなる。そしてお蔵入りとなる。
結局のところ、不完全でもいいから一気に書き切ってしまうことで世の中に出ていくことができる。
気になるなら書き直せば良い。こういう不完全を許容する感覚が投稿を継続するためには必要なのだ。
他のSNSも理屈としては同じだし、仕事の中でのアウトプットも同じだろう。
完璧を目指すよりまず終わらせろ(英語:Done is better than perfect)
Facebook創業者 マーク・ザッカーバーグ
真意はわからないが、これは不完全を許容しろという意味ではないのかもしれない。
熱意の冷めないうちに形にしろ。鉄は熱いうちに打て。
表面的にはテクニカルな仕事の進め方だ。しかし、一歩、人の内面に立ち入れば記憶と熱意の鮮度の話とみることも出来そうだ。